【書評】13歳からの地政学

書評
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最近、地政学に興味があります。世界で起きているニュースはよくみていましたが、多くの出来事は偶然起きていると思っていました。最近だとロシアのウクライナ進攻。はじめ、元はソ連だった隣国がロシア離れを表明したからといって、武力で制圧するのは傍から見たらやりすぎだし、そんなことが起きていいはずはないと思っていました。

しかし、色々調べていくうちに、ロシアにとってウクライナは非常に大切な国で他の国とは一線を画すことが分かってきました。ロシアの起源はキーフで始まった小さな国であること。そこから不凍港を目指して東に行って、超大国になったこと。しかし、常に領土を脅かされてきた歴史があること。領土が小さくなることへの恐怖心。ロシアを調べるうちに、ロシアの言い分も幾らか理解できるようになりました。(もちろんだからといって戦争を起こしていいとは思いませんが)

また、中東の国々でなぜ争いが絶えないのか。たまたまだと思っていましたが、そうではないことが分かりました。地理的にあの地域にある国は戦争の歴史になりやすいのだということが分かりました。

地政学を知ると、世界情勢が分かるようになる。とても面白い学問だと思います。一方、とっかかりにくい面があるのも確かです。まずは入口として何も分からなくても読みやすい本はないか。この本はそんな方に最適な一冊です。入門書として非常に分かりやすく、楽しく読むことができました。

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概要

ある街に住む、高校生の大樹と中学生の杏の兄妹。この二人が住む街に奇妙なお店がありました。非常に大柄で筋肉質、片目に黒い帯の眼帯を付けている強面の男。通称「海賊」と呼ばれている男が店主のお店です。ふとしたきっかけから、大樹と杏はこの海賊から講義を受けることになりました。そして、最後のテストに合格すると、店にある貴重な地球儀をもらえることになったのです。

その講義は地球儀をみながら世界の情勢を考えながら行われます。この本は大樹と杏と一緒に、海賊の講義を受けられる本なのです。

海賊のお話

海賊のお話は多岐にわたります。海に囲まれている国と陸に囲まれている国の違い。大国と小国の違い。核ミサイルと領土の関係、アフリカの経済成長などなど。

海を抑えているほど経済成長がしやすく、大国ほど治安維持に多大な労力がかかっており、核ミサイルを持っているから自国に海がほしい。

この本を読んでいくと、普段何気なく世界をみているだけでは分からない事柄が見えてきます。今世の中で起きていることは偶然ではなく、理屈で説明できるものが多いのです。そして、それは未来に対しても同じことが言えるでしょう。

地政学を学ぶと世界情勢がみえてくる。世界を知るためのヒントがこの本のなかにはちりばめられています。高校生と中学生に教えるといった構成であるため、優しい言葉で書かれており、スラスラと読み進めることができます。

おすすめ度

★★★★★

入門書としては最適でしょう。この本を読んで世界地理に興味を持って、どんどん地政学を学んでいくと色々な事が見えてくると思います。また、気軽に読めるので少し時間が空いたときに読むにもいいと思います。

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