厳美渓(げんびけい)と猊鼻渓(げいびけい)。雨の翌日の様子

岩手
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岩手県一関には、厳美渓と猊鼻渓というふたつの大きな渓谷があります。

どちらも魅力たっぷりで両方行ってほしいのですが、特徴が全然違うので注意が必要です。

今回は厳美渓と猊鼻渓の違いについて、たまたま雨の翌日に行って分かった注意ポイントもあったので、そのあたりも交えながら書きたいと思います。

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厳美渓と猊鼻渓の行き方

厳美渓と猊鼻渓はどちらも一ノ関駅から車で行くことが出来ます。西に行くと厳美渓、東に行くと猊鼻渓があります。厳美渓と猊鼻渓は車で35分ほどですので一日で両方行くことも可能です。

場所はこちらです。

厳美渓

猊鼻渓

厳美渓

厳美渓とは

厳美渓は、今から100年近くも前の1927年に国指定の名勝・天然記念物に指定されている歴史ある場所です。

約9000万年も前に形成された火山岩が、栗駒山から流れてくる水によって長い期間をかけて侵食されて、滝やおう穴、深淵など変化の大きい渓谷美が約2キロに渡って形成されました。住宅街にありながら自然も豊かな場所で、季節ごとに違う景色を楽しむこともできます。

厳美渓の美しさは、あの仙台藩主・伊達政宗が「松島と厳美が我が領土の二大景勝地なり」と言うほどのものです。

そしてこの厳美渓、これほどまでに歴史がある場所でありながら、お金がかかるのは駐車場代だけで、厳美渓自体は無料で楽しむことができます。みんな思い思いに川沿いを散歩できるような場所です。

厳美渓の雨の翌日の様子

この厳美渓ですが、晴れた日にはエメラルドグリーンの綺麗な水が流れているのですが、雨の翌日は残念ながら濁った水になってしまいます。水量も多いため、もともとの厳美渓が持つ特徴のひとつである荒々しさがより際立った景色へと変化します。

厳美渓の周りは遊歩道になっています。ベンチもあるので座りながら厳美渓を楽しむこともできます。短いコースでもゆっくり歩いて30分ほどもかかって見所も沢山で、とても無料とは思えません。

途中に吊り橋もあります。

吊り橋の両側で見える景色が全然違い、下流側は穏やかな水が流れています。今回は濁った写真ですが、エメラルドグリーンの水で観ればかなり綺麗だと思います。

反対側は荒々しい水の流れが。

名前が似ている猊鼻渓で一番の観光ポイントは川下りですが、こんなところで川下りできませんので、厳美渓と猊鼻渓間違えないようにしましょう。

厳美渓は遊歩道だけでなくて、岩の上にも行けます。気にならない程度の違いではありますが、岩の上は少し段差も大きく若干歩きづらいです。散歩道も渓谷と同じく「静」と「動」が入り混じっています。

厳美渓名物とは

実はこの岩山で厳美渓の名物を食べることができます。答えは上の写真のなかに。

(いやいや何もないでしょう)と思った方。正解です。この写真に食べ物は写っていません。名物とはこれなんです。

通称「空飛ぶだんご」と呼ばれる「かっこうだんご」。このざるにお金を入れて鐘をたたくと、この先にある団子屋さんがざるに団子を入れて届けてくれます。渓谷の上を飛ぶ団子。なかなかみない光景ではないでしょうか。

一ノ関はもち食文化が有名で、ユネスコの無形文化遺産にも登録されています(記事はこちら)。

ぜひ、厳美渓を観ながらの団子を楽しんでみてください。

猊鼻渓

猊鼻渓とは

猊鼻渓は名勝日本百景のひとつであり、日本三大渓のひとつでもあります。

厳美渓よりも古い1925年に名勝天然記念物に指定されていますが、その存在が知られるようになったのは明治時代になってから。理由は藩の接待の負担を逃れるために秘密にされていたからです。

全国で唯一「竿一本で往復する川下り」を楽しめる場所で、船頭さんの舟歌を聞きながら、優雅な景色を観ながらゆっくり進む川下り。90分ほどの、いつもの生活とは全く違う桃源郷があります。

猊鼻渓の雨の翌日の様子

最初に雨の翌日の最大の注意点を紹介します。

雨の翌日は猊鼻渓最大の名物である「川下り」ができない可能性があります。水量が多い日や風が強い日は川下りが出来ないのです。運行状況は電話で聞くこともできますので、不安なときは確認しましょう。

私が行った日は川下りできませんでした。

水も濁っており、お店も空いていません。

猊鼻渓は散歩道もなく川下りを楽しむ観光地です。

猊鼻渓は名勝日本百景のひとつであり、日本三大渓のひとつでもあります。

天気がいい日は一関でまず行くべき場所だと思いますが、川下りが休止だと観光しようにもなにも観るものがなく5分程度で観終わってしまいます。

雨の翌日はどっちに行ったらいい?

川の水量が多い時は猊鼻渓に電話で確認して、川下りができないときは厳美渓に行きましょう。

もし、それでも猊鼻渓に行きたいという方に、近くの観光スポットをひとつ紹介します。

それは猊鼻渓手前にある紙すき館。ここは猊鼻渓の川下りが休止していても開いています。

一関は約800年続く「東山和紙」という伝統工芸がある「紙のまち」でもあります。こちらで紙すき体験ができます。自分の手で自分だけの和紙をつくる体験もなかなか貴重ではないでしょうか。お店のなかでも和紙でつくられた素敵なものが沢山売ってましたので、お土産にもいいと思います。

今回は雨の翌日の記事でしたが、また天気のいいときに行ったら記事を書きたいと思います。エメラルドグリーンの厳美渓と猊鼻渓の美しさは格別です。

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