松島は宮城観光の魅力が濃縮した場所だった。理由を解説。

宮城
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日本三景松島。

宮城県に旅行に来た人がまず行く観光地は松島だと思います。

私自身も宮城県に住みながら、メジャーな所からマイナーな所まで観光地を色々回っていますが、観光客に最初におすすめたい場所は松島です。松島以外の場所も沢山行きましたが、やっぱり松島が一番なんです。

なぜ松島が一番なのか。考えてみたら、松島は宮城県の魅力がたっぷり濃縮した場所だと気づきました。今回は私なりに思った宮城の魅力、松島の魅力を書きたいと思います。

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自然

世界レベルの豊かな自然

宮城県の魅力と言えば自然。東北は自然豊かな場所で、その魅力は世界的な旅行雑誌『Lonely Planet』で行くべき旅先世界三位に選ばれた理由の1つになったほど。⇒詳細はこちら

松島はその宮城の自然、特に海の自然をたっぷり味わえます。日本三景と言われる綺麗な風景。穏やかな海に浮かぶ大小260個の個性豊かな島々は、日本中何処にもない独自の風景を作っています。

楽しみ方

松島の自然を満喫するには遊覧船がおすすめ。沢山の島を間近で観る事ができますし、島ごとに解説も充実しています。私も県外の方を松島に連れて行くときは、絶対に乗りますし、何回乗っても楽しいです。

乗車券は遊覧船乗り場で買えます。出発時刻は決まっていますので、乗船時間がみえてきたタイミングでチケットを早めに購入するのがいいでしょう。

松島 遊覧船|松島島巡り観光船【公式】
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また、実際に島内を歩くことができます

松島海岸駅から北に10分ほど歩くと「福浦橋」という赤い橋がみえます。写真の左奥の赤い橋です。(ちなみに手前の大きな船が遊覧船乗り場です)

この橋を渡ると「福浦島」という松島の島のひとつを歩くことができるのです。一周30分ほどの小さな島。県立自然公園に指定されている豊かな自然に弁天堂や見晴台など、松島の歴史、風景が楽しめる場所です。ロープを伝って降りていく浜辺もあり、そこからみる松島の景色も非常に気持ちいいです

歴史

平安時代からの都人あこがれの地

松島は、平安時代の頃からすでに歌枕に数多く使われている都人あこがれの地でした。古典文学によって成立している趣深い土地なのです。

江戸時代の詩人松尾芭蕉も、聖地巡礼として松島を訪れました。松尾芭蕉は実際に松島を訪れたとき、あまりの心の高ぶりのために句も出来なければ、眠れもしなかったようです。

伊達政宗と松島

宮城県一の偉人、伊達政宗も松島を大事にしていました。実際に行政を行っていたのは今の仙台市中心部ですが、松島は領内でも特別な霊場として扱っていました。

政宗は「松島と厳美が我が領土の二大景勝地なり」と言っており、伊達家の菩提寺として瑞巌寺を建てています。他にも、政宗正室「愛姫」の菩提寺「陽徳院」、光宗の菩提寺「円通院」、政宗の長女「五郎八姫」の菩提寺「天麟院」など、伊達家に由来のある建築物が多く存在しています。また、観光客が多く行くスポットである「五大堂」は東北地方現存最古の桃山建築です。最初、坂上田村麻呂が建てましたが、現在のものは伊達政宗が再建したものとなります。

松島は、平安時代から今に至るまで全国に知られた景勝地であり、歴史上の多くの偉人が訪れ大事にしてきた土地でもあるのです。歴史上の大きな出来事が起きた場所ではないですが、多くの人々が心の安らぎを感じる場所として松島を大事にしてきたのです。

また、松島には伊達政宗のことがよくわかる全国的にも珍しい博物館があります。それが「みちのく伊達政宗歴史館」。

みちのく伊達政宗歴史館
松島にあるみちのく伊達政宗歴史館。只今デジタルアーツ仙台様とのコラボアニメーション支援プロジェクト クラウドファンディング実施中。伊達政宗の甲冑着付け体験やこけしの絵付け体験も人気です。

この博物館の何が珍しいかというと、何と蝋人形を豊富に用いて伊達政宗の歴史をビジュアルで分かりやすく再現しているのです。漫画を見ているようで分かりやすく楽しい場所です。政宗の生涯を知りたい人にはぜひおすすめの場所です。

食の名物

世界三大漁場の豊かな海産物

牡蠣

宮城県の名物といえば牡蠣です。宮城県は生食用牡蠣生産量全国1位。そのなかでも、松島は有名な牡蠣の産地なんです。松島の牡蠣養殖が始まったのはなんと江戸時代。東日本大震災で養殖が途絶える危機にもあいましたが、現在は復活しています。

松島では旬の時期である冬になると、牡蠣小屋という焼き牡蠣食べ放題のお店も開きます。他にも牡蠣尽くし定食や牡蠣丼、フライ、生牡蠣など、まさに牡蠣好きにはたまらない場所です。

マグロ

写真はマグロ丼と牡蠣酢。隣町の塩釜は生マグロ水揚げ日本一。松島でも美味しいマグロを食べられます。(塩釜のマグロは以前記事を書きました⇒詳細はこちら)

あなご

あなごも名物です。さっぱりしたあなごを食べたければ夏、脂がのったあなごを食べければ冬。全国トップクラスの水揚げ量をほこり、「北限のあなご」や「牡鹿あなご」と呼ばれて全国的にも高い評価を受けています。

美味しさの理由はやはり世界三大漁場の三陸沖の栄養豊富な餌を食べているからです。

松島にはあなごを食べられるお店が沢山あります。それぞれの店オリジナルの煮汁でふっくらと煮上げたあなご、焼きや天ぷら、お寿司もあります。どれも絶品で美味しくて、胃袋が何個も欲しくなります。

また、私はまだ松島ではお店を見つけていませんが、隣町の塩釜ではあなご刺しが食べられます。あなごは足が速いため、刺しで食べられる場所はほぼありません。宮城に来た時はあなご刺しもおすすめです。美味しいですよ。写真は塩釜水産物仲卸市場にある食堂のメニューです。松島から塩釜まで電車で10分足らずなので、もし興味がある方は行ってみてください。

仙台三大名物(牛たん、ずんだ、笹かま)

他にも仙台三大名物である牛たん、ずんだもち、笹かまぼこも食べられます。笹かまぼこは手焼き体験もできて楽しいですよ。焼きあがるまで結構時間がかかるので、色々回った後に休憩がてら焼くといいと思います。

まとめ

今回は松島を紹介しました。宮城が誇る自然、歴史、食べ物。これらをまるごと楽しめる場所が松島です。また、観光地でありながら東北のゆったりした雰囲気もあり、洗練された澄んだ空気感もあり、誰でも楽しめる場所だと思います。

松島にまだ行ったことが無い方は、まず松島に行くことをおすすめします。

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