普段何もない広大な岸壁に日曜の夜明けから突如出現し、全長800mにもわたって300以上の店が立ち並び、早ければ朝6時には閉まる店がある。
謎の非公認ゆるキャラが徘徊し、野菜や海鮮の他にコロッケや手羽先、幼虫そっくりなグミや包丁、ミシンなど色々なものが売られている。
青森の八戸でこんな朝早い時間なのに、毎週数万人もの人でにぎわい、日本最大ともいわれる。
そんな巨大朝市の噂を聞いたので、行ってみました。
館鼻岸壁朝市とは
その朝市の名前は「館鼻岸壁朝市(たてはながんぺきあさいち)」。その歴史は意外と浅く、2004年6月に始まりました。
前身は八戸の湊町・山手通りで開催されていた湊日曜朝市。多くの人を集める人気の朝市でしたが、商品が道路にまで溢れ、渋滞を引き起こすようになって警察からストップがかかってしまいました。そこで移転先を探していた組合が目をつけたのが、館鼻岸壁。もともとは使い古された漁網や廃車、壊れた冷蔵庫などが放置されているようなうらぶれた場所だった岸壁を、きれいに掃除して朝市に使わせてほしいと八戸市に直談判したところから始まりました。
開催時期
例年3月中旬~12月の毎週日曜日に開催されます。時間は夜明け~朝9時まで。
詳しくは以下のページをご覧ください。
場所
場所はこちらです。
本八戸駅から、歩いて1時間ほど。駐車場もありますが、6時過ぎには満車になっていることが多いそうですので、タクシーもしくは循環バス「いさば号」で行くのがいいかと思います。いさば号は八戸の中心地と朝市をつないでおり、行きのバスは6時頃から7時頃まで、帰りは6時から8時ころまで運行しています。乗る時間は15分ほど。おそらく観光客用のバスで、ホテルが多い場所は通るかと思います。詳しいバス停、時刻表は以下のページをご覧ください。
朝市の様子
私は車で行きました。着いたのは5時50分くらい。
500台は停まれる大きな駐車場があると聞いていましたが、私が行った時はまだそれほど停まっていませんでした。人通りも聞いていたよりも少なく、新型コロナの影響が大きく出ているように思えました。屋外でさほど大きな声で話すような場所ではないので感染リスクは低いと思いますが、それでもかなり少なかったです。
人通りもまだそんなに多くありません。とは言っても、朝6時前の八戸にしては十分多いですが。お店も準備しているところもあり、今から始まるといった雰囲気が出ているような感じでした。
まずは一通り端から端まで歩きます。この朝市お店がL字型に並んでいるのですが、最初の直線だけでもかなり長いです。この直線だけでも他の朝市よりも長いです。そしたら、曲がったらまた朝市が発生しているという感じでした。
売っているものも様々です。
手羽先に。
コーヒーに。
ラーメン、沖縄そば。
もうすでに行列ができているお店も出てきていて、人気っぷりがうかがえます。
まだ始まったばかりですが、楽しい気持ちになっていきます。売っているものをみるととても大きな野菜や新鮮な魚介が格安で売られており、近所に住んでいたら絶対に通うだろうなと思います。
朝ご飯
朝6時から並んでいるお店としては、「塩手羽先」、「小籠包」のお店が並んでいました。私は「小籠包」を買ってみました。
早速食べてみたところ、小籠包の熱い肉汁がたっぷり入っていて、味もしっかりしていてすごく美味しい。お店で食べるよりも全然美味しい。1個100円は安すぎる。そう思える小籠包でした。次行ったら、また買います。
次に行ったのは、ウニ、ホタテ。青森のホタテはわざわざ食べに来る価値があるくらい絶品ですし、ウニは言わずもがな。
並んでいるときに「焼きウニは貝の下に何が入っているんですか?」って質問が聞こえてきましたが、ウニしか入っていません。下まで全部ウニです。それで500円。破格の値段です。
それでもやっぱりここでは、ほたてがおすすめです。絶対食べましょう。美味過ぎです。
近くにいた観光客らしき人もホタテを食べて「…!?うまっ!」ってすごく驚いてました。青森の方が食べ慣れているホタテでも、このホタテは青森以外では食べられません。
ちなみに朝市で買ったものを食べるときは、個々のお店で用意している机または食べ歩き、持ち帰りになります。共通の食事場所やごみ捨て場はありませんので注意してください。買った時に食べる場所があるか聞くのもいいと思います。
所要時間
1人でほぼ止まらずに1往復したんですが、それでも30分くらいかかりました。友だちや家族と来てふつうに楽しむなら、少なくとも1時間以上はみておいたほうがいいでしょう。1時間じゃ全然足りないかもしれません。
一番の人気店
もう1往復行こうとしたら、この朝市で最高のお店が出店されていました。それがこちら。
なんと椎茸詰め放題のお店。ぱっと見でここが一番人気だと分かるほどの大盛況ぶりでした。ホタテや小籠包が激うまだったので、ここの椎茸も気になったのですが、今回は断念。次に行った時はぜひ買いたいです。
食べ歩き以外も沢山
この朝市は食べ歩き以外にも沢山のものが売っていました。少し写真をのせます。でも、これでも全然撮れていないので、ぜひ実際に行って楽しんでもらえたらと思います。お店の方との会話も楽しいと思います。
幅広いものが売られている朝市です。ここの朝市は「儲ける」ことよりも「地域密着」を優先させて幅広い方が出店できるようにしています。そのため、独自の空気感が流れるとても魅力的な朝市になったのです。
八戸の他の朝市
館鼻岸壁朝市は、日曜日の朝だけなので、観光客が行くには予定を合わせないといけません。でも、どうしても時間が合わないことがあると思います。
八戸は朝市が盛んですので、他にも朝市をやっています。八戸市内では、8つの場所で9の朝市(夕暮れ市を含むと10)が開催されているので、旅行の日程に合わせて色々な朝市に行ってみるのもいいと思います。
詳細は以下のページをご覧ください。
まとめ
今回は、日本最大の朝市の紹介でした。
八戸の豊かな自然から採れる食べ物は朝市で食べるとより一層美味しいですし、なにより見ているだけでも楽しいです。八戸に来たら早起きして朝市です。
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