江戸時代!宮城から世界へ!!~宮城・サン・ファン館~

宮城

1613年、伊達政宗は悩んでいた。(どうにかして貿易したい。でも東南アジアからの船は仙台藩まで来ない…そうだ! メキシコだ!! 常長メキシコに行け!!!)

サン・ファン館とは伊達政宗から命を受けた支倉常長が貿易交渉のために、太平洋を横断し、メキシコやヨーロッパまで訪れた偉業を称える博物館です。

それまでの貿易は関東~九州で行われていた南蛮貿易が中心で、ヨーロッパや東南アジアから来た船は日本近海で座礁などの危険があるためなかなか東北まで来ようとしませんでした。そのため、東北地方は貿易面で後れをとっていたのです。

そこで伊達政宗が打ち出した案が、仙台領領内でのキリスト教普及容認と引き換えにしたメキシコとの貿易です。これならば逆に仙台の位置が有利になると考え、その交渉のために支倉常長をメキシコ、ヨーロッパに派遣しました。

この一団は慶長遣欧使節と呼ばれ、日本人として初めてヨーロッパへ渡り、外交交渉を行ったのでした。

場所は実際に支倉常長がメキシコに向けて出港した月の浦です。石巻駅から車で20分ほどです。

海と山しかなくて、実際に出航した今から400年前と同じような景色が広がる場所です。そのなかに復元船が今にも出航しそうに佇んでいます。

館内への入場料は現在350円。本来は船内に入れるため700円ですが、今は安全性確保のため船内に入れないので半額でした。

700円でも元が取れると内容だと思うので、350円はかなりお得です。

ジオラマで実際に伊達政宗に命を受けているところが再現されていました。

嵐にあいながらも決死の覚悟でメキシコに渡ったことやヨーロッパでの苦悩の様子が短編映画で描かれていました。

他には航海の様子が、始まりから終わりまでパネル展示で分かりやすく描かれていました。今ではヨーロッパに行ったことがある日本人は数えきれぬほどいますが、当時は非常に珍しく、文化の違いも色濃く描かれています。ヨーロッパの料理を2本の細い棒を使って食べていたとか。

ヨーロッパで熱烈な歓迎を受けたものの、肝心の交渉は幕府のキリスト教弾圧などから難航して苦悩している様子もジオラマで行われていていました。人形劇で観ると、たんに文章を読むよりも頭に残りやすいし面白い…!!

遠い異国の地に向かって、当初の目標は達成できぬまま日本に戻ってきた支倉常長の心境はどうだったのでしょうか。結果的に、多大な期待を背負ったのに成果を上げることができませんでした。でも、ヨーロッパからでは伊達政宗と満足に連絡も取れない。なんとか成果を上げて伊達政宗を喜ばせたいと、一人悩んでいたに違いありません。現代の環境でも海外でのやり取りはストレスなんだから、当時なんて想像すらできません。

復元船も近くまで行くことができます。人も少なくて自分一人の時間にふけることもできました。400年前の船上生活や実際に船が太平洋を渡っているときをイメージしながら、船を観てました。

実際に船内に入ることはできませんが、VRで船内をくまなく観察できるので船に入ったのと同じくらいの満足度を得られます。かなり快適なVRでした。

他にも船で使われていたベットや食料なども展示されていました。400年前の船旅がどんな様子だったのかがかなり分かりやすかったです。

所要時間はゆっくり観て1時間30分。普通に観ると1時間かからないくらいです。

外には無料の公園や広場もあります。結構広くて遊具も沢山あるし、人も多くないので家族連れでたっぷり楽しめる場所です。実際、家族連れが多かったです。

なお、復元船は老朽化のため2021年3月末で展示公開が終了するので、行くなら早めに。

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