青森県と秋田県にまたがる世界遺産「白神山地」。
1993年に屋久島と共に日本で初めて世界遺産登録された場所です。
今回はこの白神山地を訪れた際にまずは行くべき場所である「白神山地ビジターセンター」について紹介します。
白神山地は山であるため、天気の移り変わりが激しくて通れない道などもあるのですが、ここに来れば最新のトレッキング情報なども仕入れることができます。
場所
場所はここです。
弘前駅から白神山地に向かって車で40分。バスでも行けますが、本数が少ないので注意が必要です。前もって発着時間を確かめておくことをおすすめします。弘南バスでリンク先はこちらです。⇒白神ライン直通バス
ちなみに、ビジターセンターから白神山地のトレッキング場所までは更に30分ほどかかります。
白神山地ビジターセンター
館外の様子
白神山地は世界遺産ゆえに様々な歴史があり、また、保護すべき場所でもあります。そのために、通常の登山に比べても守るべきマナーが沢山あります。
全体図はこうなっています。
白神山地ビジターセンター内は無料です。また、敷地もそこまで大きくなくて、全てをじっくり見ても1時間程度でしょう。もちろん、白神山地登山に行く前に登山情報をサクッとみるという使い方もできます。館外は白神山地のような自然が多い場所になっていますので、ここにいるだけでもリラックスできます。
館内の様子
それでは、ビジターセンターの中に入ってみましょう。
登山情報
入口に登山情報があります。行ったのはGWでしたが、それでも通れない道が多い。。
たまたま天候が悪かったのかは分かりませんが、白神山地登山は事前に調べていく必要があるなと思います。私が行ったときは16コースのうち通れるのはわずかに2コースでした。
白神山地の全体図もあります。白神山地で入山できるのはほんの一部。中心部(濃緑色)は入ることができません。さすが世界遺産。この豊かな自然はみんなで守っていきたいですね。ただ、この入山できる所を歩くだけでも白神山地の良さは十分に感じることができますので、ぜひ沢山の方に行ってみてほしいです。
展示ホール
館内には大きく分けて、「映像体験ホール」と「展示ホール」があります。映像展示ホールは映画館のような施設で白神山地の豊かな自然を大画面で知ることができます。しかし、1時間に1回の上映でしたので、時間が無かったので今回はパスして展示ホールだけをみてきましたので、今回は展示ホールを紹介します。
展示ホールでは白神山地の生き物の生態系やブナの一生、白神山地と共に暮らしてきた人々の歴史が紹介されています。
分かりやすくてサクッとみることが出来ますので、登山前、もしくは登山後でも見学すると白神山地の事をよく知れて満足感が増します。
白神のブナの森が始まったのは8,000年前。ちょうど縄文文化が始まった頃であり、そこから人々の生活に密接に関わってきました。
ブナの一生です。
ブナの年齢とともに変化していく様子が分かります。木は非常に寿命が長いですが、そのなかでも少しずつ変化していっていることが分かります。
そして、春夏秋冬の四季の変化の様子も。
白神山地が位置している場所は、夏は暑くて冬はすごく雪が積もる所。四季の変化が激しい場所にあります。そのなかで季節ごとに様々な生物が生活をしてきました。もちろん、我々人間の生活も。合わせて昔からここで暮らしてきた人々が使っていた道具類も展示されていました。
例えばこれ。
ホオノキの葉で包んだキノコです。実は最近の昭和30年ころまで採れたキノコはホオノキの葉で包んで売りに出されていました。今の時代からみるとなんだか新鮮です。
他にも白神山地の研究に携わってきた方々。世界的にも珍しい場所ですので、研究にも格好の場所です。近くにあると忘れがちですが、本当に珍しい場所なんです。
また、写しですが世界遺産登録認定書も展示されていました。これはなかなか見ることはできません。
世界遺産登録認定書ってこんな感じなんですね。もっと重厚な雰囲気かと思いきや、紙一枚のさらっとした感じでした。
まとめ
今回は世界遺産白神山地の情報を集めるのに最適な「白神山地ビジターセンター」を紹介しました。
あくまで白神山地という主役がいるため、あくまでそれを補完するための場所ですが、それでも白神山地を訪れるならぜひ寄ってほしいと思える。とてもしっかりした造りの場所です。
むしろ白神山地まで行く時間が無くても、ここまでは来た方がいいとも思いました。
屋久島と並ぶ日本最初の世界遺産というだけでも、白神山地の世界的な評価の高さは分かるはずです。そんな場所ですから、ぜひ一度は訪れてみてください。
屋久島がもののけ姫の舞台だと言われていますが、白神山地も十分もののけ姫の舞台だと思えるとても素敵な場所です。
最後に白神山地ビジターセンターのHPを載せます。ここをみるだけでも、十分楽しいのでぜひみてみてください。
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