東北の有名な世界遺産のひとつに中尊寺があります。約1000年前、鎌倉幕府ができる直前の平安時代。当時の日本の中心だった京都に負けないほどに繁栄した場所が東北にありました。それが、中尊寺です。残念ながらおしくも中央との争いに負けてしまって日本の中心にはならなかったですが、今では世界遺産となり当時の貴重な建物をみることができます。
一関はこの中尊寺に近く、伊達政宗も伊達藩の景勝地として一目置いていた土地で、長い歴史があります。
ただし、これらの土地は珍しいものが沢山みれる観光地でありながら、移動手段についてはあまり整えられていません。そこで、今回は中尊寺・一関を回るのに効率がいい移動方法を解説します。
概要
中尊寺・一関観光の主な場所は、中尊寺(最寄の平泉駅から1.5キロほど)、厳美渓、猊鼻渓となります。移動の概要は以下となります。それぞれ場所が点在しているので、移動手段は前もって計画立てた方がいいでしょう。
中尊寺観光
一番おすすめなのは
一番のおすすめは車です。一ノ関駅まで新幹線で来て、レンタカーを借りて中尊寺に行くのが一番ストレスなく移動できます。中尊寺近辺の観光地は2キロ四方に固まっているので徒歩や自転車で回ることもできますが、中尊寺や毛越寺など主要観光地には駐車場がありますので車での移動も問題なくできます。
公共交通機関で回る場合
①一ノ関駅~平泉駅(中尊寺から1.5キロほどの最寄駅)の移動
一ノ関駅からは電車またはバスで平泉駅まで行くことができます。
電車だとJR東北本線で8分で着きますが、1本/1時間なので注意ください。
バスだと一ノ関駅西口ロータリー10番乗り場から乗り、平泉駅前で降車してください。こちらも1本/1時間です。
待ち時間が嫌な場合はタクシーを使いましょう。タクシーだと約15分で着きます。料金は約3000円です。
②平泉駅~中尊寺などの世界遺産
平泉駅近辺の世界遺産は巡回バスまたはレンタサイクルで回ると便利です。
巡回バスは平泉駅から中尊寺周りを回っています。1周20分で、中尊寺や毛越寺、源義経最期の場所として知られる高館義経堂など観光名所を巡回しています。ただし、運間は30分/1本、土日休日のみの運行ですので注意してください。料金は200円/1回です。また、550円で一日フリーパス券が買えます。中尊寺の他に毛越寺などにも行く場合はフリーパス券を買った方がいいでしょう。
時刻表は以下のHPに記載されています。
レンタサイクルは平泉駅を出てすぐ右手側にある案内所の近くで借りることができます。
余談ですが、自転車およびバスで中尊寺から達谷窟毘沙門堂にも行けます。達谷窟毘沙門堂とは坂上田村麻呂が建てたお寺です。ここで入手できる御札は様々なご利益があることから「最強の御札」と呼ばれています。
一関観光
一番おすすめなのは
こちらも車がおすすめです。一関の観光地は点在しており、厳美渓と猊鼻渓の移動は車でも20~30分かかります。そのため、徒歩移動はできません。また、バスについても本数が少ないため、車の方がストレスなく移動できるかと思います。
公共交通機関で移動する場合
一関で最も有名な観光名所は厳美渓と猊鼻渓です。ただし、厳美渓と猊鼻渓は一ノ関駅を挟んで反対側にあるので、回るときは注意が必要です。
厳美渓については、バスで行くことになります。一ノ関駅から約20分で着きます。ただし、バスは1本/1時間程度です。一ノ関駅西口ロータリー9番乗り場から乗り、厳美渓で降車してください。
猊鼻渓については一関駅から行く場合、バスは1本/2時間です。一ノ関駅西口ロータリー7番乗り場から乗り、げいび渓口で降車してください。他にJR大船渡線でも行くことができますが、こちらも1本/2時間となります。
また、猊鼻渓~平泉駅に行くバスですが、こちらは1本/2時間となります。
バスの周り方・時刻の詳細は、以下のHPを参考にしてください。
タクシーで行く場合、厳美渓と猊鼻渓はともに一ノ関駅から車で20~30分程度かかるので、それなりにお金はかかります。
まとめ
今回は世界遺産中尊寺・一関近辺の移動方法について書きました。前述のように公共交通機関で回れなくはないものの効率よく回るとなると車での移動が必須になってくると思います。中尊寺・一関付近は交通量は激しくないため、運転に不慣れな方でも運転しやすいかと思います。
東京や京都ではみられないここだけの景色、文化があります。ぜひ観に来てほしいです。
コメント