去年から猛威を振るっている新型コロナ。
不要不急の外出は避けるということで、2年近くの間、私の旅は極力人と会わない東北のドライブ旅だけでした。
それが最近になってワクチン2回接種のおかげか感染者激減となり感染のリスクが大分減ってきたので、少し遠出しててきました。
行ったのは、仙台から名古屋に飛行機で飛び、そこから静岡⇒東京⇒宇都宮と電車で帰るコースです。
東北の空気感をしっかりまとった者が、久しぶりに東海、関東に出たらどう感じるのか。そして、各地の名物を食べて、サウナを巡る。今回はそれをまとめてみました。なので今回は東北ではなくて中部、関東のことをメインで書いています。
まずは飛行機で中部国際空港へ。仙台空港からはLCCが飛んでいるため格安で名古屋まで行けます。忍者がお出迎えしてくれました。さすが伊賀・甲賀忍者のおひざ元。すでに楽しいです。
ちなみに東北の忍者を検索したら、忍者屋敷はないものの山形で日本刀の試し切りができるそうです。真剣を振れる場所ってあるんですね。
早速空港で矢場とんを食べて、名古屋市街地に向かいました。
名古屋
名古屋は東京、大阪に続くに日本第3の都市だけあって、まず人の多さにびっくりw
名古屋駅を歩いてまず思った事は、東北に比べて服装が派手な人が多いことです。少し特徴のある服を着ていて勢いがありそうな人が多いと感じました。
味仙
名古屋でまず向かったのが「味仙」です。
台湾ラーメン発祥の店です。行く前はラーメン屋だと思っていたら本格町中華の店で、ラーメンはあくまでサイドメニューな感じでした。一品料理が多くあり、食べたいものが沢山。ラーメンの他には手羽先も有名で美味しそうでした。
そして食べたのは、やっぱり台湾ラーメン。
これは美味しいです。味はもちろん違うけど、辛さでいうと蒙古タンメン中本のカップ麺と同等以上には辛いです。しかし、その辛さと相反して麺が卵麺みたいに甘くて、辛いスープにいい具合にマッチするんです。
この台湾ラーメンはその昔、台湾出身の店主だった方が台南名物の坦仔麺を元にまかない料理を作ったのが始まりのようです。確かに台湾で食べる麺料理と系統が似ていると感じました。
辛い物好きには絶対おすすめです。量はそれほど多くなくて、2件目や他の料理を食べた〆で食べるのもいいと思います。味仙は複数店舗がありますが、味はそれぞれ違うみたいです。名古屋近くに住んでいる方はぜひお気に入りの味仙を見つけてください。
ウェルビー栄
次に向かったのはウェルビー栄。日本屈指のサウナです。ここはサウナの聖地フィンランドを意識していて、なかなか面白いのです。王道でありながらエンターテインメント性のあるサウナなんです。
1セット目。まず、湿度感のある大きめの高温サウナ。サウナの中で寝ることができます。そして暖まった身体を水風呂へ。水風呂は14℃と少し冷たいです。
2セット目。セルフロウリュができる小さめのサウナへ。ウェルビー栄には2種類のサウナがあります。ここは森のサウナと呼ばれて、よりフィンランドっぽいサウナです。ここもしっかり暖まれます。そして、フィンランドを意識した究極の水風呂へ。ここがウェルビー栄一番の目玉です。
室温ー25℃、一面雪景色なうえに部屋全体が凍っている水風呂があるんです。窓に触れたら皮膚が引っ付きそう。水風呂も氷は張ってなかったですが、もちろん極寒。とはいえ激痛が走るほどではないので、おそらく水温は3~4度はあるでしょう。でもすぐに身体の芯から冷えてきて、肩まで浸かる前に最初に入れた足が冷えてしまいます。サウナの後に大自然の真冬の湖に飛び込む本場フィンランドの入り方を疑似体験できます。日本でここまでやる場所は他にありません。ここだけでも来る価値があるでしょう。
3セット目。再び大きめのサウナに入り、冷凍サウナへ。ここは水風呂でなくて、空気で冷やすのです。サウナと同じ造りで室温だけ低いものになります。体感温度はおそらくー10℃くらい。ソフトに身体を冷やしてくれて気持ちいいです。
整った後は食堂でオポロを飲みながらのサウナ飯。。超美味い。
その他
他には名古屋城。熱田神宮、あつた蓬莱軒本店でひつまぶしを食べてきました。
蓬莱軒は日曜日10時40分くらいに行ったら、11時10分に予約できました。でも11時頃に行った方は12時過ぎの予約でした。この時間はすごく混むので、早めに行って予約した方がよさそうです。
初めてのひつまぶし。確かに美味しかったですが、やっぱり一番美味しいのはウナギそのままで食べるものでした。味変えはあくまで味変えでした。ひつまぶしの由来は、出前で1人前を運ぶと容器がよく割れるため、解決策として数人用の大きな容器を使ったので食べやすいようにウナギを切ったのが始まりだそう。ウナギの味変えは美味いという理由で誕生した食べ方ではないのだから、納得しました。
やはり名古屋の印象は、華やかな人が多いという印象でした。いいか悪いかは人により全く違うのであくまで感じた特徴しか書けませんが、このような土地だと東北よりもビジネスや上昇志向の人が多いのは当たり前だと感じました。反対に仙台の街並みのような空気が澄んでいて穏やかな感じは東北の特徴だと思います。東北に住んでいる人がビジネスに不慣れだけどアットホームな感じの人が多いのは、こういう街の空気感の違いによるところが大きいと思います。
静岡
次に静岡へ。静岡の目的はもちろんサウナの聖地しきじ。
ここは天然の湧水を使っていて、水質が非常に柔らかいです。暖かい風呂もあるのでそっちに入ると他の風呂との違いが分かりやすいですが、風呂に入っても水に触れている感覚がないくらい異次元の柔らさなのです。その水で水風呂。控えめに言えないくらい最高です。やはりしきじは別格。でも唯一の欠点が交通の便の悪さです。静岡駅から歩いて30分。最寄りの公共交通機関は30分に1本しかないバスです。それでも何回も行きたいサウナです。
そして、サウナ飯はさわやか。やっぱり静岡に行ったらさわやかハンバーグでしょうと思うのだが、ここはやたら混みます。前に富士山近くのさわやかに開店直後に行ったら2時間待ちでした。今回もあまり混んでない時間に行ったのに40分待ち。確かに美味しいんだけど、1~2時間待ってまで食べたいかというと、迷ってしまいます。
サウナ飯はサウナ出てから1時間以内がベストだと感じたので、しきじからのさわやかは個人的には時間の点でいまいちでした。さわやかが混んでいない時間帯ならいいかと思います。
東京
だんだん街の空気が仙台に近づいてきます。東京は時間の流れがすごく早いですが、人の雰囲気は仙台人に近くなってきます。全国から人が集まるとはいえ、やはり東日本だと感じました。そして高いビルが多い。
今回は皇居周りを散歩しただけでしたが、雰囲気がよかったです。大老井伊直弼が殺された桜田門が皇居近くにあったなんて、恥ずかしながら初めて知りました。
宇都宮
最後は宇都宮。もう仙台に大分近い空気を感じます。餃子を食べに来ました。宇都宮は宇都宮駅から歩いて15~20分のところに餃子の美味しい店が沢山あります。今回は香蘭で食べました。
「焼き餃子2人前」と頼んだら、横にいたもう一人の店員が「はい」って渡してきました。注文してから3秒経っていません。この速さは餃子専門店ならでは。というか早すぎだろw
餡も皮の造りもいいのだけど、一番感じたのは焼き方が最高。単純に作り手の技術が高いです。
餃子の有名なチェーン店に餃子の王将がありますが、おそらく宇都宮では流行らないでしょう。正直、宇都宮で餃子の王将に行くなら他の店に行ってしまいます。王将がまずいと言っているのではなくて、仙台では私もよく通っている好きな店です。だけど、全国チェーンだとどうしても地域名物の店には負けてしまいます。これは丸亀製麺も同じです。私は丸亀製麺にもよく並んでいて好きなお店ですが、香川なら別の店に行ってしまいます。
まとめ
今回の旅で1番思ったのは既に書きましたが、東北という土地はビジネスでお金をガンガン儲けるというような点では不利な面は否めないですが、反対に人の暖かさや穏やかさには触れやすいということです。これはどちらがいい、悪いの話ではないです。コロナ以降人々は自分の等身大の生活を重要視するようになってきました。このような時代だと、東北のことをいいと思う人は増えると思います。ですが、時代は揺り戻しがあるので、成長主義の世の中もそのうちまた来ると思います。
地域ごとの特色を身体全体で感じられるから旅は面白いということを再認識しました。早くコロナが本格的に落ち着いて、世界中気兼ねなく行ける世の中が戻ってきてほしいです。
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