春の七草の筆頭にして、万葉集にも登場する日本を代表する野菜である「せり」。
宮城県はこのせりの収穫量日本一。そしてこのせりを使った鍋がとてつもなく美味しいのです。
食べる前は鍋の中にはせりが根っこまで丸ごと沢山入っているだけで、あまり美味しくなさそうと思いますが、一度食べたら意外とクセがなくあっさり食べられて、すごく美味しい。そして大量のせりは一瞬で無くなり、どんどん食べたくなる。そして一回食べたらファンになる。そんな不思議な、知る人ぞ知る鍋なのです。
宮城のせり鍋が美味しい理由
宮城県はせりの生産量が日本一。それは宮城県がせりが育つのに最適な土地だからです。
①気候がいい
せりは暑さ寒さにあまり強くないという性質を持っています。太平洋側で平野も多い宮城県は日本一寒暖差がない場所といっても過言でないくらい寒暖差が非常に少ない場所です。例えば、仙台市は真夏日と真冬日の合計が、全国の主要都市の中で一番少なくなっています。
そのため、宮城県はセリ作りに適した気候となっています。
②水がいい
せりが育つにはろ過された地下水が必要とされています。宮城のせりの一大産地である名取ではせり栽培に使う水は、地下約100mを伏流水として流れている水を汲み上げて使用しています。そのため、水質がよく濁りが少ない水となっています。さらに名取の地下水は鉄分が少なく、温度も年間を通して12~13度とせりにとって最適な環境が保たれているのです。
③土がいい
せりの生育には肥沃な粘土質の土壌が最適です。例えば、さきほど話した名取川流域の地層は200万年以上前のもので、その周辺はせり栽培に最適な土壌が作られています。
せり鍋食べるなら宮城県
宮城県に来た際に美味しいセリ鍋が食べられる場所を紹介します。宮城には牛たんなど美味しい食べ物は沢山ありますが、せり鍋も負けず劣らず美味しいです。食べて損はさせません。絶対おすすめです。
①侘び助
まずはここでしょう。「侘び助」。
仙台鴨だしせり鍋発祥のお店です。味もオードソックスでとても美味しい。人気店なので満席で入れない場合がありますが、ここでせり鍋を食べたらもうせり鍋のほとんどを知ったと言っていいくらいのお店です。
②阿古
ここのせり鍋もとても美味しい。とても美味しいせりを使っていて、誰が食べても美味しいと思える味です。100人いたら100人が美味しいというだろうなと思える味です。せり鍋を食べた後に、残った汁を使って作るカレーうどんはぶっ飛ぶ美味しさです。絶対に食べてください。
③蔵の庄
せり鍋に合わせて宮城の郷土料理も沢山食べたいならば、ここです。せり鍋もオードソックスな味で美味しいです。ここに来れば宮城の食は十分楽しめるでしょう。仙台駅からも近いので、新幹線の待ち時間などに食べるのもいいと思います。
せり鍋のお取り寄せ
宮城は遠くてなかなかいけない、けれどせり鍋は食べたい。という方必見です。せり鍋はお取り寄せもできます。通販で買うと具材や専用のスープも付いてくるので、家でも美味しいせり鍋を食べることができます。ぜひ家でも宮城の美味しい味を楽しんでいただければと思います。
まとめ
気候が温暖で自然豊か。私自身全国の色々な土地と比べても宮城県は非常に過ごしやすい土地で、それが宮城の特徴だと思っていましたが、調べていくうちにそのことがせりの品質にも直結していることが分かり、宮城のせりが美味しい理由に納得しました。
宮城の冬はせり鍋です。
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