実は私知らなかったのですが…東北って2020年度に、世界的に有名な旅行ガイドブックである『Lonely Planet』の“Best in Travel 2020”のTop Regionsで第3位に選出されていたんですね。
さらに世界各国で展開されている雑誌『National Geographic』の2020年版「Best Trips」でも、東北が冒険部門でランクインしていたみたいです。
単純にすごいと思ったし、嬉しかったです。
東北って旅先としてあまり魅力を持たれていないと感じていたんですが、実は世界には有数の魅力的な場所と評価されていたんですね。
今回はその選出理由をみて、実際に住んでいる立場から感想を書きたいです。
まずは『Lonely Planet』では「豊かな自然、祭などの文化遺産、食の魅力、そしておもてなしに溢れ、東京 2020 オリンピック・バラリンピックで訪日するアドベンチャー好きの旅行者にとって最適な新しい旅行地」として評価されています。また、選出にあたっては、震災後の観光地や観光インフラの目覚ましい復興、東京からのアクセスの利便性なども高く評価されました。
『National Geographic』では、みちのく潮風トレイルや、安比高原など東北のスキーリゾート、黄金崎不老ふ死温泉(青森県)などが具体的に勧められるとともに、東京五輪開催時の混雑から自然へと抜け出すだけでなく、年間を通して訪問すべきデスティネーションとして「2020年のオリンピックが開催される東京から列車でわずか3時間足らずで訪問できる東北は、最高の未知のトラベルワンダーランドとして金メダルを与えられるべきです。(中略)この地方には、原生林、峡谷、火口湖、千年の歴史のある寺院や神社、由緒ある祭りなどがあります。」と紹介されています。
ではここから選出のポイントと個人的感想を書きます。
1.豊かな自然
土地が広い割には人口は少なく、観光客も他の地域に比べたら多くもない。いわゆる手つかずの観光地化していない自然は多いと思います。例えば、日本で初めて世界遺産登録された「白神山地」もすごい魅力的な所なのですが、アクセスが悪いため、人は意外と多くないです。イメージとしては、観光地化していない独自の進化をしてきた自然が残っているという印象です。昔から続いてきたという面では自然本来の形が現代人の手によっていじられていないという表現の方がいいかもしれません。魅力的な体験ができる自然が残っています。
2.文化遺産
東京以南に比べたらまったりした地味な印象はありますが、逆にそれが東北っぽい雰囲気を出していると思います。これは好みによるところだと思いますが、東京以南よりも落ち着いた雰囲気の場所に行きたくなったら、楽しめると思います。
3.食の魅力
自然が多い分、食事も美味しいです。
素材がいいから東京から引っ越してきた料理人も数多くいます。
日本で唯一「ユネスコ食文化創造都市」に認定されている山形県鶴岡市を始め、豊かな食文化が沢山残っており、東北でしか味わえないような食の体験もできます。
東北の食事は美味しいのですが、他の地域も美味しいので美味しさの甲乙はつけがたいという印象です。でも他地域では食べられないようなものも沢山食べられるので、面白い体験をできます。
4.おもてなし
東北の人は素朴だけれど優しいです。全国的にみたらガツガツいく人は少なく、癒し系が多いと思います。そのため、東北全体の雰囲気も元気溢れるというよりはまったり落ち着いた雰囲気が流れています。
都会の生活に疲れたときや目的を持たずにゆっくり旅をしたいとき、東北は魅力的な旅先になると思います。
旅でないけれど、実際に住むことになった人で、東北の雰囲気が好きになる人も沢山います。
5.東京からのアクセス
仙台だと新幹線で1時間30分ほどで着きます。東京から名古屋に行くのと同じです。
青森でも3時間ちょっと。意外と近いんです。
でも、なんとなく遠いと思われています。おそらく、東京以南に興味が向いているから、イメージとして遠いんですね。でも、近いんです。日帰りもできるし、通勤もできます。
東北は来ると気に入る方が多い印象ですので、ぜひ気軽に来てもらいたいです。
以上です。
結局、『Lonely Planet』に書いていることそのままでしたw
でもこれが東北の魅力を端的に表現している言葉なんですね。今後も東北の魅力を沢山発信していきたいです。
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